商品を発注する前に ~ 仕入計画の作成

こんにちは、吉井良平です。

販売士3級講座も、第20回まできました。3分の1は終わりましたよ!

この調子で進めていきましょ~

 

 

マーチャンダイジングの流れで、商品計画、売価の設定、棚割の作成ときました。

その次は、仕入計画の作成です。

 

仕入計画とは?

 

仕入計画とは、文字通り「仕入れの計画」です。

 

商品計画: こういう品揃えにしよう

売価設定、棚割: こういう風に販売していこう

販売計画: これだけ販売しよう (*マーチャンダイジングの流れには出てきませんが、売り上げ目標のことです)

 

が決まったら、「こういう商品を、これだけ仕入れよう」と決めるのが、仕入計画です。

 

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商品ごとに必要な情報

 

仕入れる商品によって変わっていくことを確認して、仕入計画に反映していきます。

仕入企業名: どの会社から仕入れるか

仕入方法: 全店舗一括で仕入れるのか、お店がその都度仕入れるのか、等々

仕入数量: どれだけの数量を仕入れるか

 

販売士3級では、この辺のあまり細かいことは試験に出てこないので、だいたいこのような情報を確認しておく、というぐらいで大丈夫です。

 

「どの商品を」「どれだけ」「どのように」 決めると覚えておきましょう。

 

 

 

仕入計画の作成において注意すること

 

① 品切れや欠品が起こらないようにすること

品切れ(在庫がなくなること)が起こると、本来売れるべき商品が売れないことになります。これを販売機会の損失といいます。

品切れが起こらないように、十分な数量の商品を仕入れる必要があります。

② 全体の仕入予算(枠)を超えないようにすること

品切れが起こらないよう・・・といっても、商品をたくさん発注しすぎると、仕入のために資金を使いすぎてしまいます。

仕入れのために銀行からお金を借りたりすると、その分、利息を払わないといけなくなりますよね?

「1000万円の売り上げを上げるために、600万円の仕入れをする」というように、最初に仕入予算を決めておいて、その枠内で仕入を行なう必要があります。

せっかく販売をしても利益が出ないと、何のことやら・・・ですもんね。

一品目あたりで仕入を考えていると、ついつい全体では予算オーバーしてしまうこともよくあります。なので、仕入金額を合計して、全体の予算を超えないようにする必要があります。

 

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(株)とちりからは仕入れたくないですね!?

 

品切れの防止と、仕入予算枠を守ることは、なかなか両立が難しい問題です。

小売業の社長や仕入担当者は、なんとか頑張っているのです!

 

 

意思決定のための情報を入手しよう

 

商品毎の仕入数量を決めていくためには、いろいろ情報を入手しながら、出来るだけ精度の高い数量にしていく必要があります。

「品切れしないよう、かといって仕入枠を超えないよう」な、ベストな数量を発注するためには、情報の収集を怠ってはいけません。

 

内部情報

 

内部情報とは、会社の内部に存在している情報のことです。

・販売動向: 最近の売れ行き、去年や一昨年の売れ行きなどの情報

・在庫情報: 在庫がたくさんあれば、仕入数量を減らす必要がありますよね。反対に、在庫が少なければ、仕入数量を増やす必要があります。

外部情報

 

外部情報とは、会社の中にはない情報、社外からもたらされる情報です。

・業界情報: こんな商品が今年は流行りそうだ、メーカーがこういう販促キャンペーンをする、など。

・競争店情報: あの店がこんな売り方をしているので、うちも対抗しよう等々。

・顧客の情報: これは使ってみて良かったよ、など。

 

社内の情報(内部情報)と、社外の情報(外部情報)を総合して、仕入数量を決めていきます。

 

特に流行性の商品は、仕入が難しいですよね。

 

皆さんはあまり記憶にないかもしれませんが、私が記憶しているところだと、1998年のたまごっちブームのときは、一気にブームが終わってしまったので、大量の在庫を抱えてしまったお店もあります。

あとは、2002年に日本と韓国でサッカーのワールドカップが開かれたときも、結構売れ残った商品もありましたねー。

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たまごっち

 

 

仕入先を選ぶポイント

 

一つの商品で、複数の仕入れ先から取り寄せできる場合は、その中から一つの仕入先を選びます。

選ぶ際のポイントは、

・商品が安定供給できるか

品切れは販売機会の損失になるので、商品が安定的に供給されることが大事ですよね。

・トラブルが少ないか

商品の安定供給にも関わってきますが、納品のミスで違う商品を送ってきたとか、数量違いで送ってきたとか、そういうトラブルが少ない取引先を選びます。

不良品が多いところも、ダメですよね。

・経営への支援があるか

小さなお店の場合は、卸売業がいろいろサポートしてくれるかどうか、ということも重要です。

私が居たスポーツ業界だと、POSレジを導入する際に、卸売業者が仲介してお店に紹介していたりしました。

・販売情報の提供

卸売業やメーカーの営業マンが、販促に役立つ情報を提供してくれるというのも重要です。

商品知識の講習会を開いてくれる、とかも良いですよね。

・サービスの提供

販促品を送ってくれたり、セールの際に応援人員を出してくれたり、ということも、仕入先を選ぶポイントになります。

仕入方法の種類

 

仕入量に関して

 

① 大量仕入れ

一度にたくさんの量を仕入れることです。

メリット

・たくさん買うと仕入原価が安くなることがある

・入荷作業や、伝票の処理作業など、作業のコストが削減される

デメリット

・仕入に関する資金が必要

・在庫保管に関するコストが発生する

・売れ残りのリスクがある

② 随時仕入

売れる分だけ、その都度細かい単位で発注することです。

メリット

・仕入に関する資金が少ない

・売れ残りの在庫リスクが少ない

デメリットは、

・発注、入荷、伝票処理などの作業コストがかかる

 

商品が安定的に売れて、品質の劣化が少ないものは、一度に大量に仕入れることが多いです。商品の分類からすると、最寄品で、生鮮食品を除くものです。

あまり購買の頻度が高くないもの(買回品、専門品)は、随時仕入の方が多くなります。

(最寄品、買回品に関して、記憶があいまいな方はこちら!)

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大量仕入のメリットが、随時仕入のデメリット。 随時仕入のメリットが、大量仕入れのデメリットです

 

チェーン店の仕入れに関して

 

チェーン店は、本部で集中して仕入業務を行なっているところが多いです。

本部で集中して仕入業務を行なうことを、本部集中仕入(セントラルバイイング)といいます。

本部に仕入業務を集中することで、バイイングパワーが増大して、仕入原価を引き下げることができます。

また、お店ごとの仕入れ業務に対する作業量を減らすことができます。

全社で統一した販売企画なども、行いやすいですよね。

 

 

まとめ

 

・仕入計画は、どの商品を、どれだけ、どのように仕入れるかを、計画することです。

・仕入計画は、品切れしないよう、なおかつ、仕入予算枠を超えないようにすることが大事です。

・仕入計画を決めるために必要な情報には、内部情報と外部情報があります。

・仕入方法には、大量仕入と随時仕入があります。

・チェーン店が本部で一括仕入れをすることを、本部集中仕入(セントラルバイイング)と呼びます。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

昭和48年広島県生まれ。現在も広島に住んでいます。 趣味は音楽鑑賞(邦楽、洋楽問わず、クラシック、童謡も)、マンガです。エクセルを効率的に使う方法を紹介して、あなたのお役に立ちたいと思っています。