その商品でどれだけ儲かる? 値入高と値入率を学ぼう!

こんにちは、吉井良平です。

前回は、販売価格の設定方法についてやりましたね。

 

販売価格が決まったら、次はその商品でどれだけ儲かるのか、を計算します。

 

せっかく決めた販売価格ですが、あまりにも利益が出ないのであれば、もう一度価格を設定しなおすか、他の商品の価格をちょっと上げてバランスを取るとか、もう一度販売価格を見直す必要が出てきます。

 

計算・・・と聞くと、苦手意識がある方もいるかもしれませんが、言葉が難しいだけでやっていることは小学校の算数の範囲です。

ビビらずにやっていきましょう!

 

まずは用語説明

 

商品の販売価格を決めることを、値入(ねいれ)といいます。

値段を入れていくから、値入です。

 

商品を仕入れた価格のことを、原価(げんか)といいます。

 

販売価格(売価)から、原価を引いた金額のことを、値入高(ねいれだか)といいます。

値入額ともいいます)

 

売価 ー 原価 = 値入高

 

この式を覚えてください。

値入高は、言い換えると「その商品を販売した場合に、期待している利益」のことです。

 

売価原価

図にすると、こんな感じ。売価は、原価と値入高の合計です。

 

練習問題

 

覚えるために、問題をやってみましょう。

 

問題1: 売価100円のプリンの原価は80円です。このプリンの値入高はいくらでしょう?

答え) 100 − 80 = 20   → 値入高は20円です。

 

問題2: 原価100円のボールペンに、値入高を20円に設定しました。売価はいくらになるでしょう?

答え) 100 + 20 = 120   → 売価は120円です。

 

簡単ですね!

 

値入率を計算しよう

 

ちょっと、自分がお店の社長だったと考えてみて下さい。

 

ある月の売り上げを1000万円、利益目標を100万円にしたとしましょう。

 

従業員や、パートさんの人件費が、月に100万円かかります。

光熱費や家賃など、もろもろの経費が月に100万円かかります。

 

ということは、1000万円の売り上げで100万円の利益を得るためには、仕入れ金額が700万円になれば良いということになりますよね?

 

計算式:

1000万円(売上)ー 100万円(利益)ー 100万円(人件費)ー 100万円(経費)= 700万円

 

逆にいうと、700万円の原価に対して、300万円の値入高があれば良いということになります。

 

金額換算だと、単品に落とせないので、これを比率にしてみます。

 

値入高を売価で割ってみます。 (式: 300 ÷ 1000 = 30%)

値入高は、売価の30%の割合であれば良い、ということですね。

 

今度は、値入高を原価で割ってみます。 (式: 300 ÷ 700 = 約43%)

値入高は、原価の43%の割合になれば良い、ということです。

 

 

値入高を売価で割った比率のことを、売価値入率 といいます。

baineire

 

 

値入高を原価で割った比率のことを、原価値入率 といいます。

genneire

 

 

どちらかというと売価値入率を採用している業界の方が多いのですが、原価値入率を採用している業界もあります。

 

全体の平均値入率を出しておいて、商品ごとの値入率を確認していくと、この商品は利益率が低いので他でバランスを取らないと、というようなことが分かりますよね。

 

これも練習問題

 

問題1: 売価100円のプリンの原価は80円です。このプリンの売価値入率はいくらでしょう?

答え) (100 − 80) ÷ 100 = 20%

最初に値入高を計算して、それを売価の100円で割った。

問題2: 売価100円のパンの原価は、80円でした。このパンの原価値入率はいくらでしょう?

答え) (100 − 80) ÷ 80 = 25%

最初に値入高を計算して、それを原価の80円で割った。

 

同じ売価は100円で、原価は80円ですが、売価を基準にした場合と原価を基準にした場合で、比率が変わってきていますよね。

当たり前といえば当たり前ですが、一つの商品を売って20%の利益があると考えるのと、25%の利益があると考えるのでは、ちょっと感覚が変わってきます。

 

お店の店員さんからしたら、売価基準の「販売価格の2割が利益」と言われた方が、単純で分かりやすいですよね。

 

コストプラス法の売価設定方法

 

前回、販売価格を設定する考え方に、コストプラス法 があると学習しました。(覚えていない方は、前回の記事をチェック!)

コストプラス法とは、仕入原価に対して、コスト(経費)と利益を上乗せして、販売価格を設定する方法です。

なので、仕入原価が決まったら、それに値入率を計算して、販売価格が決まっていきます。

値入率の計算方法が分かっていれば、覚える必要がない式ですが、一応書いておきます。

 

① 売価値入率によって、商品売価を決定する場合

原価 ÷ ( 1 − 売価値入率 ) = 売価

 

② 原価値入率によって、商品売価を決定する場合

原価 x ( 1 + 原価値入率) = 売価

これも問題です

 

問題1: 原価80円のプリンに、売価値入率20%で売価を設定します。売価はいくらになるでしょう?

答え) 80 ÷ ( 1 − 20%) = 100

80円の原価が、売価の80%になるように売価を設定する。

問題2: 原価80円のパンに、原価値入率25%で売価を設定します。売価はいくらになるでしょう?

答え) 80 x ( 1 + 25% ) = 100

80円の原価に対して、原価の25%を足した金額に売価を設定する。

 

値入高 = 利益ではない

 

利益という言葉も、後で販売管理の章で詳しく説明しますが、値入高とはあくまで「お店が希望する利益」のことです。

 

実際には、在庫が余った場合に値下げして売る値下げロス、生鮮食品などは廃棄するロス、たまには万引きによるロスなどが、後から出てきます。

 

実際に販売したときに残った利益のことを、粗利益 といいます。

よく粗利(あらり)と略して言いますが、値入は希望する利益、粗利は実際の利益、というように区別して覚えておいて下さいね。

 

このロスがあるので、粗利の額(粗利高)は、ほとんどの場合は値入高よりも少なくなります。

 

粗利

 

まとめ

 

・商品の売価を決めることを、値入といいます。

・売価から原価を引いたものを、値入高といいます。

・値入高を売価で割った比率のことを、売価値入率といいます。

・値入高を原価で割った比率のことを、原価値入率といいます。

・コストアップ法では、原価と値入率を計算することによって、売価を決定します。

・値入高は希望する利益で、粗利は実際の利益です。

 

以上、今日は算数の勉強でした!

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    昭和48年広島県生まれ。現在も広島に住んでいます。 趣味は音楽鑑賞(邦楽、洋楽問わず、クラシック、童謡も)、マンガです。エクセルを効率的に使う方法を紹介して、あなたのお役に立ちたいと思っています。