もしお店が無かったら? 小売業の役割を考えてみよう!

こんにちは、吉井良平です。

 

「かんたん資格」の第一回目は、販売士3級を取り上げてみます。

ふだん生活していて、お店に行かない人は(ほぼ)いないはず、ということで、身近なテーマだからです。

 

本日は、販売士3級の第一回「小売業の役割」です。

漢字が多いとむずかしく感じますが、「小売業」とは、かんたんに言ってしまえば「お店・ショップ」のことです。

実際に考えてみると分かりやすいので、「もしお店が無かったら?」と試しに考えてみましょう!

 

もしお店が無かったら?

 

ここに5人の人がいて、「今日の夕飯はカレーにしよう!」と思っていることにします。

 

curry1

 

(カレー戦隊ゴハンジャー!)

 

カレーの具材をそろえよう!

 

皆さん、好みの具材があると思いますが、ごくごく普通のカレーで考えると、

 

・タマネギ

・ジャガイモ

・にんじん

・肉(僕は豚肉派)

・カレールー

 

が必要ですね?

 

これらの具材を手に入れようとして、もしお店が無かったらどうなるでしょう??

 

生産者から直接買う

 

お店が無かったら、作っている人に直接買いに行くしかないですよね。

 

タマネギ・ジャガイモ・にんじんを買う

 

タマネギ・ジャガイモ・にんじんは、家から10kmほど離れた農家に買いに行くことにしましょう。

 

車を運転して(車が無いと大変です)農家まで行って、

「こんにちは〜 野菜買いたいんですけど」と声をかけます。

 

すると農家の方が、家にいなかったりします。

辺りを見回すと、いました! 畑の中で農作業中です。

 

074033

 

畑の近くまで行って、「こんにちは〜、野菜買いたいんですけど〜」と、大声で叫んで、ようやく農家の方が道路のところまでやって来ました。

 

「あ〜、タマネギとジャガイモとにんじんね、今は蔵(くら)に入れているから、一緒に行きましょうか」

 

と蔵まで行って、「もーめんどくさいから、全部 1個40円でいいよ」と言われて、たびたび来るのも面倒なので、全部10個ずつ買いました。

 

これで、野菜は手に入りましたね。

 

豚肉を買う

 

次は豚肉です。

 

豚肉を買うには、50km離れた食肉センターまで行かなければいけません。

車で1時間かけて食肉センターに行って、お肉は保存がきかないので、一度にたくさん買うわけにもいかず、300gほど買って帰りました。

 

カレールーを買う

 

次はカレールーを買おうとすると・・・

なんと食品会社の工場までは、200kmも離れているではありませんか!

さすがに買いに行けないので、カレールーを持っていそうな知り合いに電話をかけて、譲ってくれないか話をしてみます。

運良く、3人目でカレーのルーを持っている人がいて、譲ってもらうことができました。

 

カレーを作るのも大変!

 

ようやくカレーを作る材料が揃いましたが、どうでしょう?

材料をそろえるだけで、3〜4時間は余裕でかかっています。

しかも、必要ない数の野菜を買って、お肉は毎回買いに行かないといけませんし、カレー好きな人はカレールーを何箱も家に準備しておかないといけませんね。

実際に、こんなことをやってたら大変です。

 

お店の役割

 

カレーの具材をそろえる場合を、図にしてみましょう。

 

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カレーを作る人は、それぞれが農家・食肉センター・食品会社(ここでは食品会社から買えたことにします)と、3通りの生産者から取り寄せることになります。

また、農家・食肉センター・食品会社の方も、5人それぞれに相手をしないといけないので、そのたびに作業の手が止まって大変です。

 

これが、お店があると、

 

miseari

 

カレーの材料を仕入れるのに、お店だけに行けば良いので、非常に楽ちんです。しかも、お店は大体は10分ぐらいで行けるところにありますしね。

 

生産者(農家とか)にとっても、毎回来る人に対応しなくても良くて、お店だけに販売しておけば良くなります。

これも非常に楽ちんです。安心して農作業などに集中できます。

 

取引数極小の原理(とりひきすうきょくしょうのげんり)

 

こういった、小売業があることで取引(モノの売り買い)が楽になることを、取引数極小の原理 といいます。

先ほどの図でいうと、

お店が無かった場合の取引の本数は、5人 x 3カ所 = 15本

お店がある場合は、5人 + 3カ所 = 8本

になって、かけ算から足し算にかわってきていますね。

 

不確実性プールの原理

 

お店が無かった場合、お肉を買うのに、わざわざ遠くの食肉センターまで行かないといけませんでしたよね?

お店があった場合は、お店の方が「5人いたら、3人ぐらいはお肉を買うだろう」ということで、お肉をお店で在庫してくれています。

今日の夕飯は何にしよう?というのは、あまり決まっていないことが多い(不確実)ですが、それをお店がプール(もしかのために貯めておく)してくれているということで、これを小売業の 不確実性プールの原理 といいます。

 

販売代理・購買代理

 

消費者(モノを買う側)にとっては、お店は自分に代わってモノを買っておいてくれていることになりますよね。

これを、小売業の 購買代理 機能といいます。

 

生産者(モノを作る側)にとっては、お店は自分に代わってモノを販売してくれていることになるので、これを 販売代理 機能といいます。

 

実際には卸売り業というのもあります

 

今回の例では、分かりやすくするためにお客さんは5人でしたが、実際には日本には約1億3千万人の人がいて、モノもありとあらゆるものがあります。

お店の数も100万店ぐらいあって、生産者側から見るといろんなところと取引するのも大変ですし、お店としてもいろんな商品を取り扱うのにいろんなところと取引するのも大変です。

なので、小売業と生産者の間に、卸売業(おろしうりぎょう)というものがあります。

 

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卸売業は、単に「おろし」とだけ呼んでみたり、「問屋(とんや)」と呼ぶことも多いです。

 

今回のまとめ

 

・小売業の役割には、

取引が楽になる (取引数極小の原理)

消費者の代わりに在庫をしておいてくれる (不確実性プールの原理)

消費者の代わりにモノを買っておいてくれる(購買代理)

生産者の代わりにモノを販売してくれる (販売代理)

があります。

・生産者と消費者の間に、小売業だけだとまだ取引が大変なので、小売業と生産者の間に卸売業というものがあります。

 

今日の内容は分かりやすかったですか? 分かりにくい点があったら、書き換えていきますので、コメントを下さいね〜

 

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ABOUTこの記事をかいた人

昭和48年広島県生まれ。現在も広島に住んでいます。 趣味は音楽鑑賞(邦楽、洋楽問わず、クラシック、童謡も)、マンガです。エクセルを効率的に使う方法を紹介して、あなたのお役に立ちたいと思っています。