こんにちは、エクセル使いこなし隊 隊長の吉井良平です。
先日(3月14日)「あなたのあの記事読まれてる? 記事別の PV数をエクセルマクロで簡単管理!」という記事を投稿して、約1週間経ったので検証してみました。
・・・で、データを確認したところ、グーグルアナリティクスのPVデータとかなり違います。(笑)
全く読まれてない記事の確認、SNS でのシェア数を確認するのは、先日のワードプレスプラグインの方法が有効だと思います。
が、PV数に関してはやっぱりグーグルアナリティクスのデータを使わないとな、と思い、今回はグーグルアナリティクスの記事別データを、エクセルで加工するマクロを作りました。
記事別のPV数だけでなく、ページ滞在時間や、直帰率などのデータも使って、「どの記事がサイトに貢献しているのか」が、分かるようなものになっています。
グーグルアナリティクスのデータを分析する切り口の一つとして、記事を書いてみますね。
グーグルアナリティクスのデータを取得する
まずは、グーグルアナリティクスから、エクセルで加工できるデータを取得します。

アナリティクス画面
① まずはエクスポートする対象の日付を選択します。
1ヶ月ごと、1週間ごとなど、ご自分が分析したい期間を選択してください。
自分の記事の棚卸、人気の推移を見るためには、定期的に行なうことをおすすめします。
② レポート画面から、「行動」タブを選択して、サイトコンテンツ内の「すべてのページ」を選択します。
③ すると、記事別のPV数などが表示された画面が出てきます。
デフォルトだと、10記事しか表示されないようになっていますので、すべての記事が表示されるようにしてください。
記事欄の一番下に、表示する行数を変更する欄があります!
(忘れがちなので、忘れていたらもう一回同じことをすれば大丈夫です)
④ グラフの上にある「エクスポート」を押します。
今回は、エクセルで加工するので、エクセル形式で大丈夫です。
エクスポートしたデータを加工する
エクスポートしたデータは、自由に加工すれば良いだけの話なのですが、データを判定して、データベースを作るエクセルマクロを作ってみましたので、ご活用いただければ幸いです。

ダウンロードしたデータを、マクロ付きファイルに移動させる
まずは、エクスポートしたエクセルファイルを、マクロ付きファイルに移動させます。簡単なやり方は、同時にファイルを開いて、シートを移動させるやり方です。一応、画像を貼っておきますね。

アナリティクスの仕様で、おそらく必ず「データセット1」というシート名で、記事別の細かいデータが入っていると思います。
移動させ終わったら、アナリティクスのエクスポートファイルは閉じていただいて結構です。
分析する!
移動させ終わってから、「はじめに」シートの緑の「仕分け表作成」ボタンを押すと、次のようなシートが出てきます。(見た目は味も素っ気もないもので、スミマセン)
普通に「PV数トップ10」などは、何もエクセルに落とさなくてもグーグルアナリティクスの画面上で出来るので、もう一段階掘り下げた分析にしています。

記事のURLの左に、「○○×」「○××」などの判定が出ています。
判定の意味

全体の記事の中で、「PV数」「滞在時間」「直帰率」の3つの指標で、平均値を上回っているかどうかで○×判定をしています。
(○×の2段階判定じゃなくて、「○△×」「ABC」の3段階判定でも良いのですが、あまり複雑だと見るのが大変かと思って、2段階判定にしています。)
PV数が多い
SNSで拡散された、SEOに強い、など、PV数が多いページは「集客」に貢献しているページと言えます。
滞在時間が長い
記事が面白い、興味深い、分かりやすい、など、滞在時間が長いページは「コンテンツの質が高い」ページと言えます。
直帰率が低い
直帰率が低いページは、他のページに誘導が出来ているページといえます。
これは滞在時間の長さと相関関係があるとは思いますが、質が高いページでも内部リンクが無かったり、他に関連ページが無さそうだと、直帰率は高くなりますよね。
判定から導くアクション
各記事の相対的な位置づけが分かると、それに対して取るアクションが明確になります。
① ○○○ PV数が多く、滞在時間が長く、直帰率が低い
あなたの記事の中で、一番優良な記事です。集客も出来て、コンテンツの質も高く、他の記事への誘導も出来ています。いうなれば、優良資産です。
このままでも何の問題もありませんが、競合となる記事を分析して、さらなる強化をしても良いでしょう。
② ○×○ PV数が多く、滞在時間が短く、直帰率が低い
集客には貢献しています。滞在時間が短いということは、途中で離脱してしまった可能性が高いです。
記事の内容を見直して、コンテンツの質を改善すれば、優良資産にすることが出来ます。
③ ○○× PV数が多く、滞在時間が長く、直帰率が高い
集客も出来て、コンテンツとしても良い記事です。
直帰率が高いということは、あなたのサイトの内容から外れた記事かもしれません。ただ単に、関連記事が見つけられなかった可能性もあります。
関連記事がある場合は、内部リンクで他記事に誘導してみるのも良いでしょう。
④ ○×× PV数が多く、滞在時間が短く、直帰率が高い
集客は出来ていますが、タイトルの内容とコンテンツの内容が合っていないなど、記事の質に問題がある可能性があります。
コンテンツの内容を再確認して、読み込んでもらえるように改善しましょう。
⑤ ×○○ PV数が少なく、滞在時間が長く、直帰率が低い
集客は出来ていませんが、記事自体の魅力はあります。タイトルやアイキャッチを工夫して、集客を改善できるか、検討してみましょう。
キーワードを付け加えるなどすると、優良資産に生まれ変わる可能性があります。
他の記事から、内部リンクで誘導しても良いでしょう。
⑥ ××○ PV数が少なく、滞在時間が短く、直帰率が低い
私のサイトの場合は、メニューページがここに分類されていました。
特別なページを除いて、この分類になっていれば、商品価値の低いページといえます。
⑦ ×○× PV数が少なく、滞在時間が長く、直帰率が高い
記事の魅力自体はあります。
直帰率が高いということは、あなたのサイトの性格から、少し外れた、ちょっと趣味的に書いた記事かもしれません。
もっと読んで欲しい場合は、タイトルやアイキャッチを変更して、集客の向上が見込めるかどうか、検討してみましょう。
「こんな記事もあります」と、PV数の高い記事から誘導すると良いと思われます。
⑧ ××× PV数が少なく、滞在時間が短く、直帰率が高い
残念ながら、資産価値の低い記事です。
自分が読んで欲しい内容の記事であれば、大改造しましょう。
記事の削除や、グーグルのクロールから外す、「no follow」も選択肢の中に入ってきます。
真面目に考えると、いろんなことが分かってきますね!
データベースを作る
「はじめに」シートの下側の青いボタンを押すと、今回エクスポートしたデータが「実績DB」シートに追加されます。

改善した内容が実績に反映されているか、後で検証するために過去データが必要になってきますので、こちらも忘れず更新しておいてください。
私も継続してやってみて、また自分のサイトのデータで検証作業を行なってみたいと思います!
ではでは。ブログなどを運営されている方のお役にたてれば、幸いです!
松原さんのfacebookで知りました。
これからも参考にさせて頂きます。
はじめまして。藤井と申します。wordpress歴8カ月の駆け出しです。
私もバズ部Xeory使ってます。
よろしくお願いいたします。
こちらこそありがとうございます。
藤井様の参考になる記事を書けるよう、これからも頑張ります!
よろしくお願いいたします。
松原さんも企画に関わった新テーマが出るので、Xeoryではなくなっているかもしれません^^