その商品いくらで売る? 価格の設定方法を知ろう!

こんにちは、吉井良平です。

 

前回は商品計画、品揃えの話でしたね。

どんな商品をお店に並べるかが決まったら、次はお店に商品を並べる準備をしていきます。

お店に並べるためには、まず販売価格の設定をする必要がありますよね?

 

*実際には、その商品を仕入れられるかどうか、の方が先だと思います。売価設定と仕入計画の順番が逆だと思いますが、販売士のテキスト通りに進めていきますね。

 

販売価格を設定する考え方

 

あなたが仕入れようと考えている商品に対して、どうやって値段をつけますか?

ちょっと考えてみて下さい。

 

商売なので、儲け(利益)が必要ですよね。でもあまり利益を取りすぎると、商品が高くなって売れません。利益を少なくして値段を安くすると、たくさん売れるかもしれませんが、儲けるためにはたくさん売る必要があります。

 

販売価格(略して売価)を設定する考え方は、次の3つです。

 

 

① お店の利益を重視する

確実に利益を出すために、仕入原価に、経費(コスト)と利益を乗せて販売価格を決める方法です。

コストをプラスするから、コストプラス法といいます。

例: 仕入れに60円かかった商品に、経費分と利益分の20円をのせて、販売価格は80円にする。

② お客さんの値段感覚を重視する

お客さんが買いやすい価格、値ごろ感から、販売価格を決める方法です。

マーケット(市場)で受け入れられる価格から販売価格を決めるということで、マーケットプライス法といいます。

お客さんが買いやすい価格であれば、お店も売りやすい価格なので、売り上げは見込めますが、あまり利益はないかもしれません。

逆に、人気商品で、なかなか手に入りにくい商品の場合は、原価が安くても高く売れたりする、ということもあります。

③ 競争他社の価格を重視する

他のお店の価格を見ながら、自分のお店の価格を決めていく方法です。

家電量販店には、「他店より高い場合は、お知らせください!」というのをウリにしているところがありますよね?

 

考え方としては、この3つしかありません。

自分のお店の方針や、競争が激しい商品かどうか、などを考えながら、①〜③のどれかから価格が決まっていきます。

考える人

値段に悩む部長

 

 

価格政策

 

販売価格を決める考え方には、コスト重視、顧客重視、競争重視の3つの考え方がありましたが、そのどれを採用するかは、お店の方針によって大きく変わってきます。

 

価格に関するお店の方針のことを、価格政策 といいます。

 

価格政策の代表的なものには、

 

① エブリデイ・ロープライス政策(EveryDay Low Price: EDLP)

毎日いつも、競争店よりも低い(ロー)価格で販売し続けるという政策です。

「他店より高い場合は・・・」という家電量販店なんかは、このエブリデイ・ロープライス政策ですね。

お店の経費を削減して、低価格志向のお店が採用する政策です。

② ハイ・アンド・ロー政策

その時々で、価格を上下させる政策のことです。

スーパーなんかで、「この日の特売商品はコレ!」と目玉商品を作って、チラシによってお客さんを呼び込むのは、このハイアンドロー政策です

チラシ

その日の目玉商品を作っていますね

 

③ 均一価格政策

全部の商品を同じ価格にしてしまう政策です。

100円均一ショップ(ダイソーなど)でおなじみです。

 

などがあります。

 

 

再販価格維持制度とは?

 

小売価格に関しては、小売業が決めるものであって、メーカーが価格を決めることは独占禁止法で禁じられています。

メーカーが値段を指定しまうと、小売業の競争が妨げられて、消費者が不利益になること、メーカーのシェアが高ければ、価格をつり上げることが可能になること、などからです。

ただこの独占禁止法にも例外があって、新聞、雑誌、書籍、音楽ソフト(CD、DVD)は、メーカー(出版社)が決めた価格通りに、お店でも販売がされています。お店での売価設定はできません。

 

雑誌をコンビニで買っても、書店で買っても、駅のキオスクで買っても同じ値段ですよね?

 

メーカーが決めた通りの価格が維持されることを、再販価格維持制度といいます。

 

新聞、雑誌、書籍、音楽ソフトの4種類を、覚えておいて下さいね。

 

 

 

価格設定の枠組み

 

一つ一つの商品価格の案が決まったら、商品カテゴリーごとに全体のバランスを確認していきます。

 

このバランスを確認する際には、全体の価格の幅(プライスゾーン)、個別商品の価格設定(プライスライン)、一番よく売れる価格(プライスポイント)を意識します。

 

過去問をやっていると、このプライスゾーン、プライスライン、プライスポイントに関する問題がよく出て来るので、おさえておいて下さいね。

言葉が似ているので、紛らわしいのです。まったく。

 

 

とある弁当屋さんのメニューから、このような図を作ってみました。

 

プライスゾーン

 

この弁当屋さんのプライスゾーンは、330円から690円です。

プライスゾーンとは、一番安い価格の商品から、一番高い価格の商品までの、価格帯の幅のことです。

 

プライスラインとは、図の中で赤線を引いた部分で、線=ラインになっている価格のことです。

440円のプライスラインに、からあげ弁当とカツ丼があります。

 

プライスポイントとは、この中で一番売れるプライスラインのことです。

一番よく売れる500円がこの弁当屋さんのプライスポイントで、弁当の横綱(?)幕の内弁当を筆頭に、チキン南蛮や野菜炒めがありますね。

 

プライスポイントを中心にそれぞれの価格(プライスライン)が展開されているか、プライスゾーンの幅は適当か、などを、全体観から確認していきます。

 

まとめ

 

・販売価格の設定には、コストを重視する考え方、顧客を重視する考え方、競争を重視する考え方の3つの考え方があります。

・価格政策には、エブリデイ・ロープライス政策、ハイアンドロー政策などがあります。

・新聞、雑誌、書籍、音楽ソフトは、再販価格維持制度によって、小売店で独自に販売価格を決めることができません。

・プライスゾーンとは、価格帯の幅のことです。

・プライスラインとは、価格そのもののことです。

・プライスポイントとは、一番よく売れるプライスラインのことです。

 

以上、今回は価格の設定方法についてでした。

今回で販売価格が決まったので、次回は商品ごとの利益の計算方法に関して説明します。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

昭和48年広島県生まれ。現在も広島に住んでいます。 趣味は音楽鑑賞(邦楽、洋楽問わず、クラシック、童謡も)、マンガです。エクセルを効率的に使う方法を紹介して、あなたのお役に立ちたいと思っています。